老人ホームを選ぶための希望条件を整理しておきましょう

身体状況の把握

老人ホームで提供される介護や医療関連の対応サービスは、施設によって違うので注意が必要です。適切なサービスを受けるには、まずは入居される方の身体の状況をきちんと把握しておきましょう。

  • インシュリン投与、たんの吸引など、必要な医療行為はありますか?
  • 食事制限(塩分制限、カロリー制限)はありますか?
  • 認知症の症状は出ていますか?

周辺環境とエリアの確認

住みたい街や交通機関の利便性などを考慮しながら、地域を絞り込んでいきましょう。ご家族が通いやすい場所かどうかも、大切なポイントです。

  • 住み慣れた街にある施設がいいですか?
  • ご家族や友人が訪問しやすい場所ですか?
  • 近くに最寄り駅やバス停などがある方がいいですか?
  • ペットと一緒に住める施設はありますか?
  • 病院や商業施設、公園などの周辺環境は整っていますか?

資産計画と予算の見積り

手持ちの資産や収入の範囲内で、無理のない資産計画を立てましょう。老人ホームの入居には初期費用(入居一時金)と月額費用がかかり、必要な費用は施設により差があります。

  • お手持ちの資産はどれくらいですか?
  • 毎月無理なく支払える金額はどれくらいですか?
  • 補助金などの利用は可能ですか?
  • 年金や生命保険などの収入はどのくらいですか?
  • 入居時費用(入居一時金)はどれくらいまで払えますか?

希望条件の優先順位づけ

希望条件を出したら優先順位を付けましょう。全ての条件が揃った施設はなかなか見つかりません。予め、優先順位を付けておくことで施設選びもスムーズになります。

入所費用(入居一時金と月額費用の合算)

有料老人ホームの場合、「入居一時金」と「月額費用」の2種類の料金が必要な場合があります。経済的負担は気にかかるところです。値段とサービスの費用対効果が高いホームほど、満足度は高くなっています。

医療体制

医療体制が充実している老人ホームほど、ご家族が安心されます。いざという時のことを考えれば、病院と提携している施設や24時間看護師常駐の施設を選ぶこともできます。

立地条件

大切な家族と互いの温もりを感じられる距離の老人ホームを選ぶことで、良好な家族関係を継続できます。そのためいつでも会いに行けるような立地を選ぶ方が多いです。

施設・設備の充実度合い

老人ホームは生活の場です。快適な生活を送ってもらうためにも、設備の充実度は重視したいポイントになります。施設の様子などを事前に調べて比較してみましょう。

スタッフの雰囲気

自宅を離れて暮らすわけですから、入居者としても家族としてもいろいろな心配があります。大切な家族を安心して任せられるスタッフがいる老人ホームを選びたいと思うのは当たり前です。スタッフの雰囲気・人柄は、重要なポイントですので、ぜひご見学をおすすめします。